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青木雄二の「ゼニ儲け」全部教えよう・断捨離しなかった本

 

本を整理していたら、「青木雄二の『ゼニ儲け』全部教えよう」が出てきました。著者の青木氏は露骨なお金の裏話を漫画にしてヒット作をとばして、肺ガンのため58歳で2003年に亡くなった漫画家であり作家。

2015年にも仲居正弘さん主演で「新ナニワ金融道」が放映されていて、原作者が青木雄二氏です。

第2回手塚治虫文化賞優秀賞などを受賞していますが、漫画家としてのスタートは意外と遅くて45歳。

高校を卒業してから入社した鉄道会社を皮切りに、公務員、パチンコ店の店員やキャバレーのボーイなど職業を転々として、デザイン会社を立ち上げ倒産。

それらの経験を生かして描いた「ナニワ金融道」が大ヒット。莫大な印税を得ることに。

 

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資本主義のからくり

『青木雄二の「ゼニ儲け」全部教えよう』は断捨離しないことにしました。ページを開いたら、熱い語り口に引き込まれたのです。

お金について、その本質や怖さや儲け方について熱く熱く語っている。

14年も前に亡くなった著者があの世にいても、銭について生々しく語っているような感じがあります。

水商売に身を置いたことのある青木氏なので、「キャバレーではナッツもフルーツも余ったら次の客に使い回すのは当たり前や」と。

「輸入ウイスキーのボトルに国産ウイスキーを詰め替えるのも日常茶飯事や」と言い、その返す刀で、資本主義の本質に迫ります。

資本主義派は基本的に「だましの経済システム」。

その最もわかりやすい例がテレビコマーシャル。

きれいな顔をしたモデルやタレントがこの化粧品を使ったからきれいになったと、演出している。

だが、もともときれいな肌や顔立ちをしているのであって、商品とは関係はない。

資本主義のシステムはどういうふうに情報を流し、効果的に影響を与えるかということが一番、重要になる。

「無知なものから利益を搾取するシステムが資本主義だ」と言うのです。

うまい儲け話にだまされないコツ

古今東西を問わずだれでも儲け話にはだまされると、青木氏は断言。

とくに「このワークをすると友達がたくさんできる」とか「恋人がみつかりますよ」という誘い文句のマルチ商法に勧誘され、引っ掛かると目もあてられない。

友人や親せきにすすめて、借金ぐるみにさせるからです。

すべての信頼を失い友だちは去り、恋人どころかタチのよくない詐欺師集団に取り込まれてしまう。

「楽して儲かる話には気を付けろ。世の中には悪人がいるんだから」

そう語る青木氏ですが、ヒット作で得た莫大なお金を詐欺で取られたことがあるとか。

その当時は、個人情報が筒抜けのため、詐欺師が用意周到に準備し、シナリオを練り上げ、引っ掛かったのだそうです。

 

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足下に埋まっている商売のチャンス

「常識を破ったからボクのマンガはうけたんや」

金融は一般常識とは違っていた!

  • 連帯保証人の怖さを知らない人がいるが、借金をした本人がトンずらしたときは、すべての責任がかかってくる。
  • 手形のうさんくささを解かっていない人が多い。
  • 金のある奴が金払いがいいとは限らない。

実社会でさまざまな体験を積んだから、青木氏は漫画を描いて成功しました。

絵をきちんと習ったことはないとのことですが、リアルな描写とエグいストーリーが受けたのでしょう。

自分の体験や知識をどう活かすか。

「アイデア・マーケティング、ネーミング、すべてに知恵を絞れ!」と、本に書いてありました。

まとめ

 世の中にはいろんな罠があります。

『青木雄二の「ゼニ儲け」全部教えよう』を読み返して、欲に目がくらんで騙されないようにしようと、改めて思います。

 本棚の整理はまだまだ終わらず、つい読み返してしまうことも。

一生かかって整理し、片づけて行くつもりです。

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