2019年7月12日更新しました。
今さらですが最近、タイニーハウスのことを知りました。
アメリカで注目されている、狭くて小さな家をタイニーハウスと言いますね。
床面積が10~40平方メートルですから、3坪~13坪ほどでしょうか。
私の子どもが東京都内で借りている部屋はワンルームでキッチンも含めて8畳くらい。タイニーハウスの画期的なところは、その床面積で一軒家ということでしょう。
人々の関心は高く、アメリカ・コロラド州で開催されたイベントには6万人にも集まり、関連のビジネスも好調だとか。
それにしても、どうして?
国土面積が広いアメリカでは大豪邸がステータスだったはず。
ベルサイユ宮殿にも引けを取らないようなゴージャスな住まいで、若い妻と暮らしてこそ大富豪。
アメリカンドリームのイメージはそうでしたが、この頃は超コンパクト住宅でシンプルライフを送りたいという人が増えているそうです。
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アメリカ人も住宅ローンに苦しむ現実
私は年収の何倍もの住宅ローンを組むのは、日本人の専売特許と思っていました。でも、アメリカでも家を持つということは人生を懸けた大仕事のようです。
サラリーの30パーセント~50パーセントが住居費で、30年ローンも少なくない。
リーマンショックのような経済危機があると、リストラや転職は当たり前ですから、国は違えど、ローン地獄はだれの身の上にも起きるかもしれません。
しかも、家は年月とともに傷むのでメンテナンス費用も必要。
家をダウンジング
タイニーハウスはトレーラーに載せて移動が可能なこともあるそうです。
キャンピングカーのように、全国を家とともに旅することができたらステキですね。
雪国仕様もあると聞きました。
小さな家であったかく過ごせるなら、私は建て直したいくらい。
家をダウンジングして、必要最小限なものだけで生活する暮らし方が、日本でも注目されそうです。
自然豊かな湖のほとりや森のそばで暮らしたい。
そんな夢をタイニーハウスなら、叶えられるかもしれません、
モノに囲まれた生活から、「小さな暮らしは豊かな暮らし」へ、方向転換が社会現象になっているのでしょうね。
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蔵の家もいいかも!
日本の趣を大切にするなら、すでにある蔵をリノベーションするのもいいかもしれません。
タイニーハウスのことを知って、私の頭にまず浮かんだのは、青森県五所川市にある『太宰治「思い出」の蔵」です。
昭和19年、町中を焼き尽くす大火のときに焼け残った蔵。
太宰の叔母きゑが所有していたもので、家が焼失したためこの蔵で仮住まいをしたのです。
蔵に置いてあった水甕に満々と水を入れ、とびらには火が入らないように味噌を塗りこめたそうですよ。
太宰は帰郷すると、この蔵に寄ったそうで、現在は見学料210円で入館できます。
木材はヒバ。
1枚目の画像も太宰治「思い出」の蔵で撮影したものです。
当時のままの木材をかんなで削ると、新しい木目がよみがえったそうで、香りもさわやかでした。
この蔵で焼け出されたきゑさん一家が寝泊りしたのですから、最小限で暮らそうと心に決めれば、モノは少なくても生きていける。
思い出の蔵は、大火という不運により否応なしに小さなスペースに住んだのですが、とても落ち着いた空間でした。
各地にある蔵カフェが人気なのが理解できます。
日本におけるタイニーハウスはこれから浸透し、進化していくに違いありません。
まとめ
「小さな家で良質の暮らしを・アメリカのタイニーハウスを映画化」というニュースを見ました。
「アメリカで流行ったものは、数年後に必ず日本でも関心を集める」
私の町に住むアメリカ人の実業家から、そう聞いたことがあります。
きっと、コンパクトな家でシンプルに生活することは、これから主流になるのではないでしょうか。
タイニーハウス、小さくてモノは少なくても夢や希望がぎっしり詰まっている、そんな感じがしました。
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