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【修学旅行】うちの子が参加しなかった理由と親の気持ち

(2020/12/11更新しました)

もう10年近い前になります。

高校生だった下の子が修学旅行には行きたくないと言い出しました。

「いじめられているの!」

「仲間外れにされた?」

私がワケを聞きただしたところ、心配していた「いじめ」ではありませんでした。

思春期に特有の悩みだったのです。

とにもかくにも「行きたくない」というので、不参加に。

この記事は、10代の子どもに少し手を焼いた体験と、修学旅行の積立金について書いており、読んで下さる方のお役に立てたら幸いです。

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修学旅行に行きたくない理由

修学旅行

修学旅行は授業の一環

私自身には修学旅行で京都や奈良を巡り、楽しかった思い出があります。

ですから、娘には「友だち同士で観光できる機会だから、参加したほうがいいよ」と、勧めていました。

けれども、娘はかたくなに拒否。

そしてその理由は、なんとクラスメイトに素顔を見られたくないというものでした。

「どうしてお姉ちゃんばかり二重に産んで、私の目は一重なの!!」

下の子は自分の顔立ちにコンプレックスを持ち、特に上まぶたが厚くて腫れぼったいことを気にしていたのです。

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アイプチで毎朝、二重に

下の子は毎朝、登校前にアイプチという化粧品で時間を掛けて二重を作っていました。

アイプチというのは、糊状の液体をまぶたにぬって、つまようじのような細い棒でまぶたに皺をつくって、固定させる化粧品。

デメリットは肌に炎症が起きたり、目を閉じても半目状態となってドライアイになりやすいことが挙げられます。

私からすると、たかが一重くらいで何をそんなに悩むのだろう?と、理解できません。彼女の目許は父親である夫にそっくり。

切れ長で中井貴一みたいですから、娘の顔立ちは東洋人そのものでエキゾチック。

「お母さんとお姉ちゃんばかりズルい。二重のぱっちりした目を私も欲しい」

冗談かと思ったら、娘は涙を流していました。

彼女は深刻な自己嫌悪に陥っていたのです。

中学のときは修学旅行に参加して、広島の原爆資料館や東京ディズニーランドを見学し、楽しそうに過ごした娘。

高校生になって顔の美醜に深く悩むようになったのです。

 

修学旅行の積立

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女の子は何かと悩みやすい

クラスメイトに一重の目許がばれるのがイヤだから、修学旅行に行きたくない。

そう言い張るので、学校に不参加を申し出て、積立金を返金してもらいました。

高校は公立で、修学旅行の積立は月々6000円くらいだったでしょうか。

返金された金額は11万円。 

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 じつはそのとき上の子が私立の専門学校に進学していたので、年間で120万円の学費が掛かっていました。

そんなわけで家計運営はとても苦しくて、正直いうと11万円で急場をしのぐことに。

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貧しさゆえに修学旅行にやれなかったのではないか

不参加は娘の意志。

けれども、返金されたお金をすぐ家計に組み入れたことで、私は心苦しく感じました。

貧しさゆえに修学旅行にやれなかった……。

そんな思いがして、娘にすまない気持ちがしたのです。

修学旅行代が払えない

積み立てするゆとりが家計になくて、修学旅行代が払えないご家庭があるようです。

昨今の学校は代金が払えないときは、生徒を修学旅行に参加させないことが少なくない。

修学旅行が高すぎる…30万超もザラ、葛藤する親と子 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

高校によって違いますが、旅行費用は10万円代~20万円くらいです。

昨今は、30万円超えも珍しくない。

子どもの貧困が指摘されていますが、お父さんがメーカー勤務、あるいは夫婦そろって正社員のサラリーマン家庭がありますから、修学旅行も高級化しているのかもしれませんね。

大学生になってアメリカ留学

そんな娘は高校を卒業すると希望の大学に合格し、家から600キロ離れた町で学生生活を始めます。

「英語の勉強にアメリカへ留学したい」

娘がそう言いだしたとき、私はへそくりを出して応援しました。

修学旅行にやれなかった負い目があったから、50万円を出すことにしたのです。

留学は6週間、サンフランシスコで総額80万円。

残りは塾のバイトをしていたので、それを貯めて。

サンフランシスコはきれいな街並みで、楽しく充実した滞在だったようです。

お金を吐き出したのですが、娘の希望を叶えることができて私はほっとしたのでした。

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いまはそんなに気にしていない様子

一時は整形も仕方がないと思いましたが、娘は20歳を過ぎると憑き物が落ちたように明るくなりました。

「高校のとき目のことで悩んでいたね」

帰省したとき私が思い出して言うと、「今だって二重の目がほしいよ。でも、前ほどは気にならない。悩みは17、8歳のときがピークだった」と、笑って答えます。

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 親バカと言われるでしょうが、娘はそんなにブスではありません。

夫に似てすらりとした体つきで、チビの私の遺伝子を受け継がずに160センチも身長があります。

昨今はメイク次第で顔はどうにでもなるので、美女といってもいいくらい。

ふりかえると思春期は、取扱いがやっぱり難しい。

心の葛藤に本人が苦しむ時期なのでしょう。

 

まとめ

修学旅行はほとんどの生徒が参加します。

でも、行きたくないケースや不参加にならざるえないケースがあります。

団体旅行のわりに費用は高め。

なかには海外コース、国内コースと希望を募る高校も。

修学旅行にやれなかったという負い目が私にはありましたが、子どもは成長にしたがって心境もずいぶん変化しますから、後で留学費用を援助したことで心理的な負担を減らすことができました。

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