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持たない暮らしの元祖として著名な下重暁子が語る本当の贅沢とは?

2019/06/08更新しました。

下重暁子さんといえば『家族という病』がベストセラーとなりました。

きょう私が紹介するのは『持たない暮らし』中経文庫。

2000年にあさ出版から刊行された「シンプルのすすめ」の文庫版で、著者は18年も前から持たない暮らしを提言していたのか!と改めて感じます。

本当の贅沢とは物の命を使い切ること、それが私の流儀と言い切る、暮らしのエッセンスをお伝えします。

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 大切な物は忘れない

これだけは言えるかもしれない。自分が持っていることを忘れているものは、その人にとってたいしたものではないのではないか。

年寄りが物を捨てられないのは、ここに当てはまるのではないか。持っていることすら忘れてしまっているから結局みな取っておくことになる。

 「持たない暮らし」P86

下重暁子氏は1936年生まれ、早稲田大学を終えてNHKのアナウンサーに。

女性アナウンサーの先駆けだった方で、当時は働く女性はごく少数でした。

キャスターを経て、評論やエッセイなど幅広い文筆活動をされています。

それにしても、忘れているモノは自分にとって大したものでない証拠と言い切っていますね。

私はタンスを開けて「そういえばこんなに服があったのね」と思うし、押し入れの戸をひらけば詰め込んだモノにうんざり。

自分の持ち物を把握しきれていません。

いま悩んでいるのは恩師から頂いた民俗の書籍や資料で、処分するとなかなか手に入らないため、捨てることができません。

地方の図書館は経費削減のため民間が指定管理し、そうすると古い本はどんどん捨てられている現状があります。

古びた知識は役に立たない。

そういう声があります。

でも、人類の歴史は手仕事を紡ぐことで営々と続いてきたわけで、智恵を断ち切ってデジタルやAIに任せていいの?

長期の停電でも困らないように、最低限の暮らし方は残しておきたいですし、亡き恩師から託された私が、持て余しているのは申し訳ない。

少しずつ情報発信に努めたいと思います、はい。

下重暁子が語る豊かな生活

さて、用と美を兼ねたシンプルな住まいについて、本に出てきます。

実用的で美しいことを好む著者は、シンプルなデザインのマンションに暮らしているそうです。

デザインもシンプルで、外観は濃いめのベージュ、内側はオフホワイト一色。天井は高く、廊下は広い。

 無地のホワイトの壁なので、何を飾っても似合うため、古民具を置いているとか。

お気入りに囲まれて満足している様子が読み取れました

和のある暮らしが落ち着くのでしょう、(小声で)昭和11年生まれの82歳ですよ、お達者です。

一鉢一衣の良寛

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刺し子のリメイクコート

足るを知る。

シンプルライフではよく聞きますね。下重暁子氏は本の中で良寛和尚の生き方を書いています。

良寛は越後の質素な五号庵に暮らし、長岡城主が「大きな寺を任せたい」と言っても断りました。

黒染めの衣と托鉢の器だけで、一切の栄達を望まず、何も持たない暮らし。

その代わりに得るのが自由でした。

しかし、ほんとうの自由を手に入れるには、自分と闘わなければならないのです。

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持たない暮らしで心を遊ばせる

モノがあふれている日本、そこに暮らして人は欲望の下僕に成り下がっている。

捨てようにも執着が邪魔をする。

下重氏はきっぱりそう言い切ります。

「人の心や物の本質が見え、自然の優しさ美しさ、厳しさに身をゆだねることで心は自由になるのではないか」

そのような言葉で締めくくって。

たしかに汚部屋になるまで買うことをやめられないのは、消費の奴隷になっているからではないでしょうか。

 

 100均のほうきと塵さらいでシンプル掃除

マキタの掃除機やルンバが買えません。

100均セリアのほうきを毎日使っています。

 

tameyo.hatenablog.com

 使ううちに、ほうき草が取れるのがちょっと困る。

でも、シンプルライフにはちょうど良いのでしょう。

ところで、一生もののほうきは職人が作ります。

 

高級なほうきに憧れています。

魔女の宅急便のように、空も飛べるほうきがあったら。

それは冗談ですが、じゅうたんやカーペットでも、ほうきが意外と役立っています。

モノを床になるべく置かない。

それがほうきで掃除するときのコツ。

家電を増やさず、レトロなほうきを使うのも、持たない暮らしの一つの方法。

下重暁子さんの暮らしのエッセンスは昭和の香りがします。

シンプルライフを説いた元祖『持たない暮らし』を折りにふれて読み返しています。

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