住民税や所得税のほか、不動産を持っていたら固定資産税、自家用車があれば車の税金も納付しなければならないこの時期。
実にふところがイタいですね。
朝の情報番組『ビビット』をこの前見ていたら、税金滞納者を取り締る税金Gメンの仕事ぶりが放送されていました。
滞納者は市民税や国保税などを何年も支払わず160万~180万円という大金を払う羽目に。
一括で払うのは大変そうです。
しかしですね、映し出された家の1軒はモノが溢れた汚部屋で、未開封の家電がごろごろ転がっていました。
ところで税金Gメンとは何?
そして汚部屋と税金滞納には関連があるのでしょうか。
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悪質な滞納者
ビビットで放送されたのと、おなじような場面を前に、特番で見た記憶があります。
悪質な滞納者で、差し押さえのため部屋の液晶テレビを運び出そうとすると、母親が「それは娘のもので、私の物じゃない。持って行かないで」と、悲鳴を挙げて懇願。
その場面に見憶えがありました。
放送内容の使い回し?
それでもなお印象に残ったのは、モノがあふれた室内のせい。
未開封の家電がごろごろ転がっていました。
滞納者は自営業者で、額も160万円くらいと大きいのですが、常習犯なのかふてぶてしい感じも。
ところでサラリーマンは税金を天引きされるので、滞納することがほとんどないかもしれません。
ただ、契約社員だと住民税を自分で支払うケースがあり、知人はそれで督促をされました。
自営業者の場合は、税務申告して税金の額が決まります。
間違って申告すると、収入に比して高額な税金を課せられる可能性はあります。
物の買い過ぎ?
番組で放送された家はテレビ局の撮影を許可しているため、すべてが真実ではないのかもしれません。
でも、怒号が飛び交い、臨場感がたっぷり。
滞納しているのにモノがあふれているのは、滞納者の浪費ぶりを演出するための仕込みなのか?
疑問が後になって胸をかすめたのですが、そのときは食い入るように見ていました。
身の丈以上の買い物を続けていたら、滞納額が増えるし汚部屋になる。その構図が解かりやすい番組で。
家計のやりくりの大切を改めて感じます。
税金Gメンとは?
テレビのドキュメンタリー番組の税金Gメンとは、国税専門官という人たちを指します。
そのなかでも税金の滞納を解決するのが、国税徴収官。
滞納者の資産状況や家族のこと、職業について調べた上で、法に基づき支払いを督促。
20~30万円の滞納でも悪質なら家宅捜査もあり得るでしょう。
捜査令状なしでも家宅捜査ができる権限を持ち、妨害すると公務執行妨害として逮捕されることもあります。
なので家宅捜査のときは、素直に従ったほうが身のため。
督促状と差押予告書
滞納したとしてても、いきなり税金Gメンが家にくることはありません。
モノには順序があります。
- まずは督促状が来る。住民税の場合だと納付期限が過ぎてから20日くらいで督促状が自宅に届くので、それから10日以内に払えばOK。
- なんども送られる督促状を無視すると、差押予告書が届くことに。前後して職員の電話や訪問による再三の督促がある
- 差押予告書を確認しても納税しないと、財産調査が始まる。勤め先や預金口座のある銀行に調査票が送られる
- 差し押さえできる財産があれば、国税専門官が強制執行を遂行。
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滞納して差し押さえの対象になるのは?
税金を納めることは国民の義務です。
では滞納すると、どういった物を差し押さえられるのでしょうか。
答えは、家にある金目のものはすべてが対象になる。
ですから、液晶テレビはもちろん貴金属や家具も、滞納した分に充当される可能性があります。
生命保険や現金も当然のように、対象になります。
昭和の時代なら、鍋釜や寝具も持って行かれたとのこと。
給料や不動産、上場株式、副業による収入も、税務署や市町村に召し上げられる可能性があります。
時効はあるそうですが、督促状が届いた時点で新たな時効が発生するので、実質的には時効はありません。
分割払い
滞納して払うことが困難なときは、分割払いができます。そのとき大切なポイントがあります。
第一回目の支払いをまずはきちんとすること。信用を積み重ねることがポイントです。さもなくば、家宅捜査と強制執行が待っているでしょう。
給料の差し押さえは全部?
滞納していると、給料が差し押さえられることがあり、その場合は勤務先に連絡がいきます。
住民税などを滞納していることが会社にばれると、居づらくなるかもしれません。
仕事を失うと、ますますお金を払うことが難しくなるため、これは避けたいところ。
そして給料の全額でなく、手取り金額の4分の1までが差し押さえの対象となりますから、2割5分といったところです。
尚、延滞料は金利が高めです。最悪のときは14・6㌫。国保料の滞納も要注意です。
自営業者は帳簿が苦手?
番組を見ていると、自営業者のイメージが良くなくて、私には心臓に悪い。
荒々しい言葉使いで言い訳にならない ことを繰り返していたからです。
無知と貧困は絡み合う二本のツタです。
古いタイプの自営業者は、ほとんどが帳簿付けは得意ではありません。どんぶり勘定で長くやってきたからです。
私が家計に苦しんできたのも数字に弱いため。
数字に強くなって、記帳に慣れない限りお金は貯まらない。
汚部屋との関連
税金の申告は細かい数字の把握から始まります。
汚部屋は、日々の積み重ねで収拾がつかない散らかりようになる。
例えば数字が苦手でモノの管理が下手な人が、何かの拍子に大儲けしたとき、税金滞納の罠があるかもしれません。
それにしても大金持ちはタックスヘイブンという手もあり、本当のワルは租税回避地をうまく使って、税金を逃れる人かもしれません。
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